平成19年6月11日、京都府医師会館において第6回医療安全対策委員会が開催された。
山木委員長から、平成19年度の医療安全講演会についての「各専門医会からの症例紹介に関するアンケート」の結果報告をされ、症例紹介のあった9専門医会の各委員から症例に関しての説明があった。続いて当日の講演会の発表の方法に関して意見交換をした。
検討の結果、各専門医会から見逃して欲しくない簡単な症例にしぼり説明を聞く講演会にすれば、今までの「医事紛争・医療事故」といった切り口の講演会に参加されていた方以外の参加も期待できることから、「一般診療所において遭遇する、注意を要する症例」として、今回回答のあった専門医会に産婦人科医会からの症例を加え、9専門医会よりの症例紹介にすることを決定した。
また、講演時間は各専門医会より持ち時間約10分程度で順番に講演し、講師は医療安全対策委員会の委員が行い、委員の都合が悪い場合は各専門医会に一任することになった。
開催日程は、10月13日(土)午後2時30分〜午後4時30分 医師会館大ホールで開催し、講演会のタイトルは山木委員長より仮題ではあるが、「日常診療でここが危ない」「日常外来診療で注意すべき危険な疾患」等のインパクトのあるものを考えていきたいと述べられた。
次に第5回医療安全シンポジウムの開催について検討した。山木委員長より第5回医療安全シンポジウムは、来年の2月23日に京都テルサ・テルサホールでの開催が既に決まっていることが確認された。そして新しい医療安全文化を考えることをコンセプトに、第1回・第2回はパネルディスカッション形式で、第3回は心理学の佐藤教授、第4回はCOMLの辻本理事長が基調講演を行い、その後パネルディスカッションを行なう形式で開催した経過が報告された。第5回のシンポジウムのテーマと講演者については、府民・市民の参加者向けに、基調講演があったほうが分かり易いとの考えを前提に、委員に意見を求められた。
齋藤副委員長からは、「生命倫理・医療倫理」「最近のADR・無過失補償制度・事故調査委員会等の現状」「患者さん・患者様 論議」を取上げ、府民・市民とのコンセンサスをつくっていっても面白いとの意見が述べられた。
また委員からは、
・過去のシンポジウムでは一般に分かり易いテーマを取上げてきたので、あまり難しい話になると、「結構な話でした」で終わるので、今までどおり親しみのあるテーマにした方が良い。
・医師不足等に代表される、医療制度の崩壊について医療側の実情を訴えてはどうか。
等々の意見があったが、次回の委員会までに開催案をアンケートで聞き、続き検討していくことになった。
次回の医療安全対策委員会は、9月10日(月)の開催となった。 |