小児へのインフルエンザ予防接種(任意)の接種回数について

 ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります。ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。

 13歳未満の方は、2回接種です。
 1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。

 (1)6カ月以上3歳未満の方1回 0.25mL2回接種
 (2)3歳以上13歳未満の方1回  0.5mL2回接種

 WHO(世界保健機関)や米国では、生後6か月~8歳まで(9歳未満)が初めて接種を受ける場合は2回接種ですが、翌年からは毎年1回の接種を続けるよう勧めています。9歳以上は初年度から毎年1回接種となっています。
 日本でもワクチン不足の年には1回接種をしていた年もありましたが、下記Q&Aをご参照頂き、ご判断いただきます様お願い致します。

 厚生労働省インフルエンザQ&A(令和元年11月21日時点)
 Q.20:ワクチンは1回接種でよいでしょうか?
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

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