感染症

HPVワクチンのキャッチアップ接種に係る周知等について

 ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種については、積極的勧奨の差控えにより接種機会を逃した方に対する接種(キャッチアップ接種)の実施期間が2025年3月31日までとなっていることに伴い、改めて、改訂された情報提供資材とともにお知らせします。

 キャッチアップ接種の対象者は、1997年4月2日から2008年4月1日までの間に生まれた女子であり、HPVワクチン接種の方法は、「サーバリックス(2価)を1月以上の間隔をおいて2回筋肉内に注射した後、第1回目の注射から5月以上かつ第2回目の注射から2月半以上の間隔をおいて1回筋肉内に注射する方法」、「ガーダシル水性懸濁筋注シリンジ(4価)を1月以上の間隔をおいて2回筋肉内に注射した後、3月以上の間隔をおいて1回筋肉内に注射する方法」又は「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ(9価)を1月以上の間隔をおいて2回筋肉内に注射した後、3月以上の間隔をおいて1回筋肉内に注射する方法」とされております。

 したがって、3回の接種を完了するには半年程度かかることにご留意ください。(なお、通常の定期接種では、第1回目の接種時に12歳となる日の属する年度の初日から15歳に至るまでの間にある者に対して行う場合、「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ(9価)を5月以上の間隔をおいて2回筋肉内に注射する方法」が可能となっております。)

 詳細については、下記URLをご覧いただきますとともに、広報資材につきましても下記URLよりダウンロードいただき、ご利用ください。

 

<提供資材>

・リーフレットを掲載している厚生労働省ホームページ「HPVワクチンに関する情報提供資材」:

 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

・その他の広報資材を掲載している厚生労働省ホームページ「HPVワクチンに関する広報について」

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/kouhou.html

・令和6年1月26日副反応検討部会、安全対策調査会(合同開催)資料:

 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00072.html

 

「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」について

「抗微生物薬適正使用の手引き」については、平成28年4月に策定された「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」に基づき、医療機関における抗微生物薬の適切な処方を支援することにより、薬剤耐性を抑制することを目的として作成されたものです。

 「第三版」においては、外来編の内容を更新し、新たに入院編を書き下ろすとともに、本編と別冊と補遺の3部編成とし、所要の改正が行われていますので、下記よりご参照ください。

 

「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」

 本編 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf

 別冊 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168457.pdf

 補遺 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168458.pdf

 

 

梅毒および性感染症に関する研修会(10.21)開催のお知らせ

 近年、新規梅毒報告数は全国的に著しく増加しており、全国の新規梅毒報告数は令和3年には過去最多となりましたが、令和4年は過去最多をさらに更新しました。
 また、妊娠中の梅毒感染は特に危険であり、梅毒に感染すると母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し死産や早産、生まれてくる子供の神経や骨などに異常をきたすことがあります。
 このような状況をふまえ「梅毒に関する研修会」を開催し、梅毒の症状や最新の動向について理解を深め、早期発見と検査の促進や治療に関する最新情報を広く伝えるため、会場・Webのハイブリッド方式での研修会を実施いたしますので多くの先生方のご参加をお待ちしております。

【梅毒および性感染症に関する研修会 ~ 梅毒を見逃さないために! ~】

と き 令和5年10月21日(土)午後2時~4時15分 
    ハイブリット方式(ご来館とWebの併用)にて開催いたします。
ところ 京都府医師会館3階 310会議室 / Web配信
    (先着順。申込み多数の場合はWebでのご視聴となります)
内 容
 ◆講演【梅毒および性感染症について】
  <総論>京都市立病院 感染症科 副部長  栃谷 健太郎 先生
  <各論>京都皮膚科医会会長・小西皮膚科クリニック院長  小西 啓介 先生
      京都府歯科医師会理事・医療法人社団聖歯会 梅津歯科医院分院  梅津 俊聡 先生
 
 ◆行政からの連絡事項【梅毒の感染状況について】

申込み こちらのフォームからお申込み下さい 
締 切 令和5年10月10日(火)
対 象 医師、歯科医師、看護師等医療従事者、学校医、養護教諭等
問合せ 京都府医師会 地域医療3課 鈴木
    TEL :075-354-6134 FAX :075-354-6097

※発熱やかぜ症状のある方は入場をお控えください。
※会場へは公共交通機関をご利用ください。

令和5年度 京都市子どもの予防接種研修会 開催のお知らせ

【令和5年度 京都市子どもの予防接種研修会】

日 時:令和5年9月2日(土)14:00~15:15 
場 所:京都府医師会館2階 212・213会議室 
研修名:令和5年度 京都市子どもの予防接種研修会
    「BCGワクチンと小児結核 ~その現状と今後~」
申込み:こちらの申込フォームからお申込み下さい 
締 切:令和5年8月31日(木)
単 位:【日医生涯教育講座】 1単位
    【カリキュラムコード】8.感染対策(1単位)(内容により変更あり)
      
※発熱やかぜ症状のある方は入場をお控えください。
※会場へは公共交通機関をご利用ください。

令和4年度 京都市子どもの予防接種研修会開催のご案内

 京都市では、感染のおそれがある疾病の発生及びまん延を予防するため、予防接種法に基づき、定期の予防接種を行っておりますが、近年においては平成25年度にヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン、平成26年度に水痘ワクチン、平成28年度にB型肝炎ワクチンが定期接種化されるなど接種対象ワクチンが増加しており、一昨年にはロタウイルスワクチンの定期接種も開始されました。

 このような状況を踏まえ、府医では予防接種の質の確保や安全性を高めるために、「京都市子どもの予防接種研修会」について、今年度は接種が再勧奨されることとなった子宮頸がんワクチンに焦点を当て、がんの原因に対してアクセスする「一次予防」としてのヒトパピローマウイルスに対する予防ワクチン(HPVワクチン)についての研修会をハイブリット形式で実施します。

 京都市定期予防接種協力医療機関の皆様におかれましては、開催の趣旨等を踏まえ、できる限り多数の先生方のご参加を賜りますようお願い申し上げます。

<京都市子どもの予防接種研修会>

と き 令和4年9月10日(土)午後2時~午後3時15分 
    ハイブリット方式(Webとご来館の併用)にて開催いたします。
ところ 京都府医師会館2階212・213会議室(会場でのご参加は先着20名)

内 容 講演「ヒトパピローマウイルスワクチンについて」
    講師 医療法人財団足立病院 院長 澤田 守男 先生

    連絡 子どもの予防接種 京都市個別接種(定期)の手引きについて
      (京都市 医療衛生企画課 感染症企画担当)

申込み 下記申し込みフォームよりお申込み下さい
    https://ssl.formman.com/form/pc/5k4HtyFyMtlhHwcW/
対 象 医師および看護師等医療従事者

新型コロナウイルス感染症オンライン研修会(6.30)のお知らせ

 新型コロナウイルス感染症の重症化リスクのある陽性患者については、自宅や一般病床、入所施設等においても、経口治療薬や中和抗体薬を迅速に投与できる医療体制の確保や、新型コロナウイルス感染症に罹患しても、基礎疾患治療が継続できるような医療体制を整え、重症化予防に取り組むことが重要です。
 今般、府医では、京都市との共催で、新型コロナウイルス感染症の治療や検査等に関する標記研修会を下記のとおり開催いたします。
 参加ご希望の方は、下記申込フォームよりお申込み下さい。

【新型コロナウイルス感染症オンライン研修会】

と き 令和4年6月30日(木)午後2時~4時
開 催 Web配信、京都府医師会館3階310会議室(要申込み、人数制限あり)
対 象 京都府医師会員ならびに会員医療機関に従事している医師
内 容 ■座 長 京都府医師会感染症対策委員会委員長
                     京都市立病院副院長 清水 恒広先生
    ■講演1 新型コロナウイルス感染症の検査について
          京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学教 長尾 美紀先生
    ■講演2 新型コロナウイルス感染症の治療について
                京都市立病院感染症科副部長 栃谷 健太郎先生
    ■講演3 新型コロナウイルス感染症に関する施設の感染制御について
            京都府医師会感染症対策委員会副委員長
                  京都府保健環境研究所所長 藤田 直久先生

申込み Web参加、会場参加共、下記申込フォームをご利用ください。
    感染拡大防止の観点から、府医会館へのご来館は先着40名までとさせて頂き
    ます(要事前申込み)。当日のご来館は対応出来かねますのでご了承ください。
    お申込み頂いた際に参加URLをご案内致します。
 【申込み】https://ssl.formman.com/form/pc/Yqv45GO1283TULZu/

単 位 日医生涯教育講座CC:8.感染対策(講演1)、9.医療情報(講演2)、
              10.チーム医療(講演3)
    ※本研修会は【外来感染対策向上加算】の施設基準で参加が求められている
     カンファレンスには該当しませんので、ご留意ください。

共 催 一般社団法人京都府医師会、京都市
後 援 京都府
問合せ 京都府医師会地域医療3課 TEL(075)354-6134

地域の医療機関向けマニュアルの送付とHER-SYSに関 する操作説明会のご案内

 次のインフルエンザ流行に備え、『診療・検査医療機関(仮称)』としての役割を担う医療機関におかれましては、HER-SYSを活用していただくことが想定されますが、これまでより更に簡略化した入力マニュアル(HER-SYS簡易操作マニュアル)が厚生労働省より発出されましたので下記URLをご参照頂きますようお願い申し上げます。

 また、HER-SYSの利用方法に関するオンライン説明会を下記のとおり開催されますので併せてご案内申し上げます。

 なお、次のインフルエンザ流行に備えて、京都府が整備を予定している『診療・検査医療機関(仮称)』においては、新型コロナウイルス感染症患者に係る発生届等について、インターネットを介してHER-SYSを用いた報告が必要になりますことを申し添えます。

【事務連絡】地域の医療機関向けマニュアルの送付とオンライン説明会開催のご案内について(HER-SYS関係)
https://www.kyoto.med.or.jp/info/wordpress/wp-content/uploads/2020/10/11dea93a15bd921b51282a9ee00ccbbf.pdf

HER-SYS簡易操作マニュアル10月2日
https://www.kyoto.med.or.jp/info/wordpress/wp-content/uploads/2020/10/188fc94cc24eb79ad1cbc68a40137c1b.pdf

小児へのインフルエンザ予防接種(任意)の接種回数について

 ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります。ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。

 13歳未満の方は、2回接種です。
 1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。

 (1)6カ月以上3歳未満の方1回 0.25mL2回接種
 (2)3歳以上13歳未満の方1回  0.5mL2回接種

 WHO(世界保健機関)や米国では、生後6か月~8歳まで(9歳未満)が初めて接種を受ける場合は2回接種ですが、翌年からは毎年1回の接種を続けるよう勧めています。9歳以上は初年度から毎年1回接種となっています。
 日本でもワクチン不足の年には1回接種をしていた年もありましたが、下記Q&Aをご参照頂き、ご判断いただきます様お願い致します。

 厚生労働省インフルエンザQ&A(令和元年11月21日時点)
 Q.20:ワクチンは1回接種でよいでしょうか?
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html