中医協は2月9日、令和4年度診療報酬改定について後藤厚労大臣に答申しました。
個別改定項目(短冊)および新点数等の概要は、下記の厚労省ホームページ(中医協総会資料)から、
「総-1」「総ー2」「 総-2別紙1-1」等をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00139.html
主な内容は下記のとおりですが、算定要件など詳細な通知は3月初旬に示される予定ですので、
ご確認ください。
・外来感染対策向上加算(6点):
施設基準を届け出した診療所における外来診療時の感染防止対策に係る評価の新設。
・地域包括診療加算:
対象疾患に慢性心不全、慢性腎臓病を追加。また、予防接種に係る相談対応を要件に追加。
・機能強化加算:
かかりつけ医機能を担うことを院内だけでなく、ホームページ等でも掲示するとともに、
必要に応じて患者に説明することを要件に追加。
また、地域包括診療加算2や在宅時医学総合管理料(強化型を除く)などで届け出している
場合はその実績要件を設定。
・処方箋様式(リフィル処方):
医師がリフィルによる処方を可能と判断した場合に一定期間内に処方箋を反復利用できる
リフィル処方箋の仕組みの導入。
処方箋様式を見直し、リフィル処方を可能と判断した場合、チェックする。
・生活習慣病管理料:
投薬に係る費用を包括評価の対象範囲から除外。それに伴い点数見直し。
・オンライン初診料(251点)、オンライン再診料(73点):
情報通信機器を用いて初診・再診を行った場合の評価の新設。
・電子的保健医療情報活用加算:
オンライン資格確認システムを導入する医療機関。薬剤情報又は特定健診情報等を活用して
診療を実施した場合に初診料に加算(7点)または再診料に加算(4点)。
・小児かかりつけ診療料:
増点と診療時間外における対応体制に応じて点数を細分化(診療料2の新設)。
・耳鼻咽喉科処置:
6歳未満の乳幼児に対して実施した場合の加算(60点)の新設。
・耳鼻咽喉科小児抗菌薬適正使用支援加算(80点):
急性気道感染症、急性中耳炎、急性副鼻腔炎により受診した6歳未満の乳幼児に処置を行い、
診察の結果、抗菌薬の投与をしない場合の評価の新設。
・湿布薬の処方:
1処方に係る上限枚数を「70枚まで」から「63枚まで」に変更。