平成17年10月3日、京都府医師会館において第14回医療安全対策委員会Aが開催され、第3回医療安全シンポジウムの具体的な開催内容について検討された。
山木委員長より本日提出されている開催案について府医の理事に説明を求められ、松井理事より基調講演については同志社大学の心理学教授に依頼する。今回のシンポジウムでは寸劇を予定しており、寸劇は5分〜10分でテーマを決めて演じ、それを見た後にパネルディスカッションを行ないたいと報告された。
山内副委員長からは報告のあった開催案について各委員に対して意見を求められた。奥田委員からは、京都医療ひろばに電話相談等で寄せられた例の中から幾つかの扱って欲しいパターンの例が示された。貫戸委員からは毎年開催されている左京医師会の「市民のつどい」で行われている劇の紹介があった。実施経験からいきなり本番ではなく、本番前にリハーサルを行いシナリオのチェックを行なったほうが良いとの意見が示された。齋藤委員からは、「患者さん」「患者様」の議論は医療がサービス業と言われた所からきているが、この点についてぜひ心理学者の意見も聞いてみたいと述べられた。山木委員長より「寸劇」は2題の方が進行上、時間的に余裕が出来るのではないかとの意見があったが、具体的に打ち合わせすすめる中で脚本家の意見も聞き決定していく事になった。
協議の結果以下の通り第3回医療安全シンポジウムの開催案が承認された。
日 程: H18.2.25(土)2時〜 場 所: 京都テルサ・テルサホール
テーマ: 「患者の言い分、医者の言い分」 〜相互理解を促進するために〜内 容: 患者と医師のコミュニケーション、インフォームドコンセント、セカンドオピニオンについて考える
司 会 大藪理事
座 長 山木委員長・山内副委員長
パネリスト
(1)市民・府民代表(2)医療側代表(医療安全委員会委員 吉川委員)(3)弁護士(4)心理学者
【進行内容】
◎基調講演 心理学者 仮題「患者さんと患者様の心理の違い等」・・・患者側と医者側の心理の違い等。最終決定は講演者の意見を聞き決定する。
◎寸劇1 仮題「患者と医者の思い違いをテーマにしたもの」・・・患者と医者における倫理観の違い等
◎寸劇2 仮題「入院・手術に関して同意書をテーマにしたもの」・・・インフォームドコンセントとの関係等
◎寸劇3 仮題「セカンドオピニオンをテーマにしたもの」・・・セカンドオピニオンの正しい使い方・考え方等
寸劇は、シナリオ作成及び役者(Dr役・患者役)はプロに依頼する。寸劇は5分〜10分で行い、題と内容については脚本家と打ち合わせの中で修正を加えながら決定していく。各寸劇の終了後にパネラーによるディスカッションを行なう。
次回の委員会Aは12月12日に開催であるが、寸劇のシナリオが出来上がり次第、各委員に送付し検討していく事になった。 |