平成17年12月12日、京都府医師会館において第16回医療安全対策委員会全体会議が開催された。
山木委員長より今日は小委員会Aの予定であったが、シンポジウムの寸劇の内容を検討するために全体会議に変更したことを報告。最初にシンポジウムの開催案について検討し、続いて前回の委員会でも協議した「医師の心得7カ条」の会員配布について検討された。
松井理事から第3回の医療安全シンポジウムの進行台本原案の説明が行なわれた。基調講演として同志社大学心理学部の佐藤教授に「患者と医者の心理とコミュニケーション(仮題)」として30分間で基調講演をいただき、その後寸劇とパネルディスカッションに移る。また座長・パネラーもコメントについては役割を演じてもらうといったイメージを説明した。最初は各寸劇毎にパネルディスカッションに移る方式を考えていたが、会場よりの質疑応答の時間も踏まえて、印象に残るインパクトのある寸劇を3本・約7〜8分で続けて行いその後に纏めてパネルディスカッションをしたいと説明された。また寸劇について、(1)患者と医者のコミュニケーション(2)インフォームドコンセント(3)セカンドオピニオンの3つの内容を考えていたが、今回のシンポジウムのテーマが「患者の言い分、医者の言い分」〜相互理解を促進する為に〜であるため、お互いの立場を知合うこと、見方が違う事の認識を深める目的で、(1)の患者と医者のコミュニケーションに絞った寸劇で3つのエピソードを演じる形が提案された。
山木委員長からは、今回のシナリオ案をみるとシリアスというよりかなりコミック的なデフォルメした寸劇になっているが、進行案を読んでの各委員の意見が求められた。
各委員からは、
・内容はデフォルメされていてもパネリストが後でフォローすれば問題がないと考える。
・寸劇で言いたいポイントは纏めて伝えたほうが分かりやすくなる。
・もう少し医者側の悪い例も入れた方が、ディスカッションになってよい。
・エピソードでは何を伝えたいか、もう少しコンセプトを明確にさせる事が必要である。
・関心を持ってもらう事も必要だか、内容が正確に伝わるようにして欲しい。
・Drばかりでなく研修医にもシンポジウムを見に来て欲しい。
山内委員長からは、最終案の作成の時には何を言いたいのかの説明も付け加えて各委員に送付して欲しいとの要望が出された。山木委員長からは各委員の意見を取り纏めると、この案で大筋はよいとされている点を強調、色々なテーマがあって、それがコミュニケーションに繋がっていればよいと締めくくられた。その上でシンポジウム前に寸劇のリハーサルをみる機会も設けていくことも報告された。また府民・市民の方だけでなく、より多くの会員の方にも参加いただきけるよう各委員の協力を呼びかけた。
続いて大藪理事より「医師の心得7カ条」について報告があった。前回の委員会で修正案があれば11月末までの提出を依頼していたが、委員1名のみ提出された事を報告、検討した結果当初の「医師の心得7カ条」の原文通りで、「提唱主旨」を付け加え会員に配布することが説明された。
委員から、主旨説明に「患者さんに見える所への掲示」の文言について要望が出されたが、追加協議の結果掲示方法については会員の自主性に任せる事で、「ご高覧の上身近なところに置いてご活用ください」の原案の通りの説明で配布する事になった。
最後に、大藪理事より1月21日に行われる「平成17年度医療安全講習会」への参加協力の要請が行なわれた。 |