救急・災害関係

【重要】京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部より(その2)

 府医「東北地方太平洋沖地震」対策本部では、本日も対策会議を開催し、下記の事項を決定いたしましたので、お知らせします。
 連日、被災地の甚大な被害が伝えられる中、府医といたしましても迅速かつ有機的な支援活動に尽力してまいりますので、会員各位のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
1.被災地への「検視医」の派遣
 本日(3月14日)の対策会議において、府医対策本部からの派遣として、宮城県に「検視医」4名(開業医含む)を、3月15日から2泊3日の予定で派遣することを決定いたしました。
 4名の先生方には、3月15日午前9時30分に府医をご出発いただきます。
2.義援金の呼び掛けについて
 府医では、「東北地方太平洋沖地震」により被災された方々を支援するために、皆さまからの義援金を受け付けいたします。口座名等の詳細は明日(3月15日)確定いたしますので、確定次第、あらためてご連絡申し上げます。
3.被災地支援に係る出務医の募集
 引き続き、下記の要領にて募集いたしますので、会員各位におかれましては、ご協力のほどお願い申し上げます。
 1)「検視医」の募集
  大災害時の検視は、警察官が付き添いのもとでの、圧死、水死、焼死などの判断だけが
  求められるとの事です。
 2)「亜急性期・慢性期診療医」の募集
  今後必要な医師会での対応は、急性期を過ぎた時期の被災者に対する医療体制の確保
  です。大津波で多くの診療所も被災しておられると思います。糖尿病や、高血圧、不眠、
  感冒などの内因性疾患に対する治療が1~2ヶ月間必要となります。
 【募集要領】
 ・「1)」「2)」ともに、現時点では出向地は未定です。
 ・2泊3日程度での交代制となります。
 ・防寒具・衣類等、身の回り品、ご自身用の医薬品等につきましては、
  ご自身でご用意ください。
 ・食事、寝袋は府医で調達いたします。
 ・傷害保険は府医で加入いたしますが、派遣期間中の所得補償等は各自でのご加入をお願いいたします。
※当該地へのアクセスが確保できませんと話が進みませんので、行政との間でアクセスが
 確保できた場合という条件がつきますが、可能な方の登録をお願いいたします。後日、
 事務局より調整のご連絡をさせていただきます。
※ご応募いただく際には、
 ①「1)検視医」または「2)慢性期医」の種別
 ②氏名
 ③生年月日
 ④地区
 ⑤常時連絡の取れる連絡先(携帯電話等)
 ⑥所属医療機関
 ⑦専門科目
 ⑧出務可能日程
 を記載のうえ、京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部宛(下記参照)に
 FAXまたはメールにてご連絡お願い申し上げます。
応募用紙はこちら→出務承諾書
【送付先】
 京都府医師会 「東北地方太平洋沖地震」対策本部
             (事務局:地域医療1課)
 〒604-8585 京都市中京区西ノ京栂尾町3-14 
 TEL:(075)354-6109  FAX:(075)354-6097
 mailto:kma26@kyoto.med.or.jp

【重要】「東北地方太平洋沖地震」への支援体制の構築について

「東北地方太平洋沖地震」への支援体制の構築について
~出務医師の募集~

会員各位
3月12日午後2時半に京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部を設置いたしました。
ご承知のように、全国から、自衛隊、警察官、消防士などが続々救出活動に集合いたしております。また、医療面では、被災地の被害は甚大で、ライフラインの確保が困難な中、懸命の医療活動が行われていますが、全国からDMATが派遣され救命活動に参加しておられます。京都からも二陣に分かれ、計6チームが被災地に向かっております。
このような状況下で、府医としてできる事を本日の会議で検討しておりました。被災後数日は、まさに緊急事態であり、医師会としてお手伝いできる事は少ないのですが、今後の事も含め二点緊急でお願いを申し上げます。
1.「検視医」の募集
14大都市の災害協定により、仙台市医師会から「多数の死者の検視が必要であるが、医師が足りないので、政令都市からの派遣をお願いしたい」との要請がありました。大災害時の検視は、警察官が付き添いのもとでの、圧死、水死、焼死などの判断だけが求められるとの事です。
2.「亜急性期・慢性期診療医」の募集
今後必要な医師会での対応は、急性期を過ぎた時期の被災者に対する医療体制の確保です。大津波で多くの診療所も被災しておられると思います。糖尿病や、高血圧、不眠、感冒などの内因性疾患に対する治療が1~2ヶ月間必要となります。
【募集要領】
 ・「1.」「2.」ともに、現時点では出向地は未定です。
 ・被災地への出発は最短で3月17日(木)以降となります。
 ・2泊3日での交代制となります。
 ・防寒具・衣類等、身の回り品、ご自身用の医薬品等につきましては、ご自身でご用意ください。
 ・食事、寝袋は府医で調達いたします。
※当該地へのアクセスが確保できませんと話が進みませんので、行政との間でアクセスが確保できた場合という条件がつきますが、可能な方の登録をお願いいたします。後日、事務局より調整のご連絡をさせていただきます。
※応募いただく際には、
 ①「1」または「2」の種別
 ②氏名
 ③生年月日
 ④地区
 ⑤常時連絡の取れる連絡先(携帯電話等)
 ⑥所属医療機関
 ⑦専門科目
 を記載のうえ、京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部宛(下記参照)にFAXまたはメールにてご連絡お願い申し上げます。
申込書はこちら→募集文書
【送付先】 京都府医師会 「東北地方太平洋沖地震」対策本部(事務局:地域医療1課)
〒604-8585 京都市中京区西ノ京栂尾町3-14 
TEL:(075)354-6109  FAX:(075)354-6097
E-mail:kma26@kyoto.med.or.jp

【重要】京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部より(その1)

3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード8.8という未曾有の大地震であり、さらには、我々の想像を絶する規模での大津波を引き起こし、北は北海道、青森から南は千葉、東京、神奈川にいたるまでの広範囲な被害をもたらしました。
規模といい、被災範囲からも、かつて経験した事のない大規模な災害であり、多くの亡くなられた方々、被災者には、衷心よりお悔やみ申し上げます。また、行方不明となっておられる方々の一日も早い救出と被災者への医療面からの早期の手当が望まれています。
すでに、京都府は勿論全国から、そして50カ国を超える国々からも援助の手がさしのべられようとしています。残念ながら、甚大な被害により、ライフラインは寸断され、交通網も麻痺状態であり、被災者の救出すらままならない状況であると聞いております。
このような被災状況を鑑みて、京都府医師会では対策本部を設置いたしました。この対策本部において、被災者の一日も早い救出と傷害への治療などが適切に行えるよう情報収集に努めるとともに、京都府とも連携し、さらには被災県などとの連携のもと、迅速かつ有機的な支援体制を、人的、物的支援の両面から全力をあげて行って参ります。また、今後継続的に必要となる被災者への医療提供や精神的な支援についても、幅広く協力を行ってまいります。
会員各位におかれましては、京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部のもと、協力して情報の収集にあたっていただくとともに、医療支援などについても、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。なお、府医の収集している範囲の情報は、逐次HPや会員MLで提供して参ります。
なお、今回の多数の県域におよぶ被災範囲の広さを考えますと、その復興には、阪神淡路大震災以上の困難と財源が必要になると考えられます。医療面からの支援のみならず、被災地の生活、経済を支えるためにも、会員各位の物心、金銭面での絶大なる支援も欠かせないものと考えております。週明けには、各医療機関へ、支援体制を構築するための方策を要望すべく検討をすすめております。宜しくご協力をいただきますようお願い申し上げます。
京都府医師会「東北地方太平洋沖地震」対策本部
 本部長  森 洋一