

Vol.22
熱意あふれる指導のもとで
医師として成長を実感
今回は、京都第二赤十字病院の腎臓内科医である仲井先生と、初期研修2年目の橋爪先生、1年目の松江先生の3人にお話を伺いました。指導医として研修医を導く上で大切にしていること、また研修を通じて学んだことや成長を感じたことについて語っていただきました。
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仲井 邦浩 先生
京都第二赤十字病院 腎臓内科医
Profile
研修医・レジデント時代はほとんどの時間を病院で過ごしていたが、今は、家族との時間を大切にしている。休日は子どもの世話をしたり、家族で京都御所や百貨店などに出かけたりしている。
仲井 邦浩
先生
京都第二赤十字病院
腎臓内科医
Profile
研修医・レジデント時代はほとんどの時間を病院で過ごしていたが、今は、家族との時間を大切にしている。休日は子どもの世話をしたり、家族で京都御所や百貨店などに出かけたりしている。
橋爪 辰哉 先生
京都第二赤十字病院 初期研修2年目
Profile
臨床研修屋根瓦塾などに参加し、院外の研修医とのつながりができたのがよかった。
夫婦でドライブや電車旅をするのが休日の楽しみ。月1回は病院のフットサル部で汗を流している。
1日のスケジュール(循環器内科)
- 8時
- 病棟回診
- 8時30分
- ICU・病棟カンファレンス
- 9時
- CAG・PCI・EVT等検査・処置
- 12時
- 昼食・休憩
- 12時30分
- CAG・PCI・EVT、救急番、新規入院対応
- 17時
- 病棟回診
- 18時
- カルテ記載、上級医との相談
- 19時
- 退勤、自由時間(夕食、症例の復習、入浴)
- 0時
- 就寝
橋爪 辰哉
先生
京都第二赤十字病院
初期研修2年目
Profile
臨床研修屋根瓦塾などに参加し、院外の研修医とのつながりができたのがよかった。
夫婦でドライブや電車旅をするのが休日の楽しみ。月1回は病院のフットサル部で汗を流している。
1日のスケジュール(循環器内科)
- 8時
- 病棟回診
- 8時30分
- ICU・病棟カンファレンス
- 9時
- CAG・PCI・EVT等検査・処置
- 12時
- 昼食・休憩
- 12時30分
- CAG・PCI・EVT、救急番、新規入院対応
- 17時
- 病棟回診
- 18時
- カルテ記載、上級医との相談
- 19時
- 退勤、自由時間(夕食、症例の復習、入浴)
- 0時
- 就寝
松江 千加 先生
京都第二赤十字病院 初期研修1年目
Profile
新研修医総合オリエンテーションで、他の研修医と交流し、心強かった。
働き始めて医師の仕事は体力勝負と実感。休日はマシンピラティスをするなど、運動習慣を大切にしている。
1日のスケジュール(膠原病内科・代謝・内分泌内科)
- 7時
- 起床
- 8時30分
- 出勤、カルテ確認
- 8時45分
- 膠原病カンファレンス(月・水・金のみ)
- 9時
- 代謝・内分泌内科カンファレンス
- 9時30分
- 病棟回診
- 10時
- カルテ記載、
受け持ち患者さんの今後の方針について上級医と相談、
救急外来対応など - 12時
- 昼食・休憩
- 13時
- 患者さんへの検査結果説明、
上級医によるミニレクチャーなど - 16時
- カンファレンス(月・火のみ)、研修医勉強会
- 17時
- 退勤、その日学んだことの復習
- 19時
- マシンピラティスで運動
- 20時
- 夕食、自己学習、自由時間、入浴
- 0時
- 就寝
松江 千加
先生
京都第二赤十字病院
初期研修1年目
Profile
新研修医総合オリエンテーションで、他の研修医と交流し、心強かった。
働き始めて医師の仕事は体力勝負と実感。休日はマシンピラティスをするなど、運動習慣を大切にしている。
1日のスケジュール
(膠原病内科・代謝・内分泌内科)
- 7時
- 起床
- 8時30分
- 出勤、カルテ確認
- 8時45分
- 膠原病カンファレンス(月・水・金のみ)
- 9時
- 代謝・内分泌内科カンファレンス
- 9時30分
- 病棟回診
- 10時
- カルテ記載、
受け持ち患者さんの今後の方針について上級医と相談、
救急外来対応など - 12時
- 昼食・休憩
- 13時
- 患者さんへの検査結果説明、
上級医によるミニレクチャーなど - 16時
- カンファレンス(月・火のみ)、研修医勉強会
- 17時
- 退勤、その日学んだことの復習
- 19時
- マシンピラティスで運動
- 20時
- 夕食、自己学習、自由時間、入浴
- 0時
- 就寝

患者さんの幸せな最期に寄与するマネジメントの重要性を学んだ
仲井先生(以下:敬称略):当院は、京都の中心部にありながら、多数の救急車を断らずに受け入れているところ、メジャーからマイナーまで多様な診療科が揃っているところが特徴です。大学病院のような総合力と市中病院ならではの診療科の垣根の低さの両方を備えたすばらしい病院だと思っています。
橋爪先生(以下:敬称略):私も高度救命救急センターとして、一次から三次まで、どのような患者さんも受け入れていることに感銘を受けました。特に惹かれたのは、救命救急の際、研修医に必ずファーストタッチをさせるところです。主体的に学び、多くの症例を経験したいと思っていたので、当院での研修を決めました。
松江先生(以下:敬称略):病院見学に来た時、救急外来で2年目の研修医の先生が非常に冷静に患者さんに対応されている姿を見て驚くとともに、「私もこんなふうに臨機応変に対応する力をつけたい」と思いました。また約40名もの研修医がいて、切磋琢磨できる環境にも魅力を感じました。とはいえ赴任当初は、大学で学んだことと現実との違いに戸惑うことばかり。患者さんの診察や検査では、教科書通りの所見が得られることは少なく、臨床の難しさを痛感しました。
橋爪:私もそれまで勉強してきたことが通用しない場面に何度も遭遇し、経験不足を痛感することがたくさんありましたよ。
松江:そんな時も、指導医の先生方が熱心に指導してくださるのが当院の良いところですね。質問すると、どの診療科の先生も嫌な顔一つせずに時間を割いて教えてくださったり、追加資料をくださったりするので、とても学びになります。
仲井:当科では基本的にマンツーマン体制で指導を行っており、治療の場で研修医と一緒に考えながら進めるようにしています。私が心がけているのは、「見て覚えろ」ではなく、きちんと言葉で伝えること。どのように病態を推測し、どのように治療方針を決めたのか、私自身が考えた過程を言語化し、その上で指導しています。また後で復習できるように資料も渡すようにしています。
橋爪:ローテートで腎臓内科を回った時、手の施しようのない患者さんが、仲井先生の処置によって、苦しまずに穏やかな表情で最期を迎えられるのを見ました。その時仲井先生がおっしゃった「治療はできなくても、医療はそれで終わりではない。医師のマネジメントによって、たとえ助けられなくても、患者さんを幸せにすることができる」という言葉は、一生忘れません。医師として非常に大切なことを教わりました。
松江:指導医の先生だけでなく、2年目の先輩研修医の方々の積極的に学ぶ姿勢から刺激を受けることも多いです。研修医ルームはいつも和気あいあいとしていて、研修で失敗した時、先輩や同期と励まし合うことが支えになっています。
もし患者が自分の家族だったらと考え誠実に向き合う医師になってほしい
橋爪:1年半経って、疾患の見立てや治療・検査の方針など、自分で的確に判断できるようになってきました。指導医の先生に教わるばかりでなく、「私はこう考えているけれど、いかがでしょうか」と協議できた時、成長したかなと感じます。
松江:私も、最初から先輩や指導医の先生に聞いていた当初と違って、自分の考えを伝えた上で、助言を仰げるようになってきました。


仲井:お二人のように、最初に比べて患者さんの病態や全体像を把握する力が向上しているのを見ると、嬉しいですね。心に残っているのが、ローテートが終わった日、研修医が「腎臓内科を回って、医学に向き合う姿勢が変わりました」と言ってくれたこと。指導にはエネルギーを使いますが、研修医の今後の医師人生に少しでも役に立てるのなら、それに勝る喜びはありません。
橋爪:今後は血液内科に進み、将来は、臨床医と研究者を両立することが目標です。そのために留学も検討しています。臨床とともに基礎研究にも携わり、創薬にも貢献したいと考えています。
松江:私は脳神経外科を志望しています。将来は専門領域だけでなく、身体的・精神的・社会的な側面も含め、患者さんを総合的に診ることができる医師になりたいと思っています。
仲井:患者さん、研修医、上級医など立場によって「良い医師」像は多様にありますが、共通しているのは、「もし患者さんが自分の家族だったら」と考え、誠実に向き合える医師だと思います。研修医の皆さんには、今後もそのマインドを大切にしていってほしいと願っています。
文化観光都市古都「京都」で
プライマリ・ケアの修得と人格の涵養を
当院は、世界的文化観光都市京都市のほぼ中央に位置し、2024年4月に京都府初の高度救命救急センターに指定されました。多くの救急患者を受け入れており、プライマリ・ケアの修得には最適で、高度な先進医療も行っています。全国の大学卒業生が当院で初期研修を行っており、お互いの学んできた文化を披露しつつ一致団結して研修しています。また、当院は専門研修基幹施設及び連携施設となっていることから、研修修了後も継続して専門医取得のための研修を受けることができます。


臨床研修屋根瓦塾 -2026 冬-を開催!
2 月28日(土)に臨床研修屋根瓦塾―2026 冬―を開催しました!「屋根瓦塾」というネーミングは、参加された研修医が、日常の臨床で経験を積んで教える(指導医)側にまわることから名づけられ、会を重ねるごとに、病院の垣根を越えてタテ(先輩後輩)ヨコ(同期の仲間)に広がっています。
“明日から使える臨床力を持ち帰っていただく”ことを目標に、今回は「CV留置」「皮膚縫合」「胸腔ドレーン留置」「エコー」をテーマにした4つのブースで、救急外来で出会う頻度の高い超実践的な技術の習得を図りました。
「どの先生もご自身の体験などをもとに優しくたくさんのコツやポイントを教えていただけて、とても勉強になりました」や「やったことありますと手を挙げられるぐらい自信がつきました」とのお声もいただき、有意義な会となりました。
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仲井 邦浩 先生 京都第二赤十字病院 腎臓内科医 Profile 研修医・レジデント時代はほとんどの時間を病院…
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患者の「人生」に寄り添う 地域医療の醍醐味とは?
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患者さんと接して学んだ 医師に求められているものとは?









