平成16年2月9日、京都府医師会館において第6回医療安全対策委員会が開催された。今回の委員会から新たに「京都府薬剤師会」・「京都府看護協会」からも委員が選出され出席された。
第6回委員会では平成16年2月28日に開催の「医療安全シンポジウム」についてどの様な内容にするかの意見交換がされた。橋本理事より前回の委員会で出た意見をもとにしたシンポジウムのプログラムや講演内容についての実行案が報告された。内容について「患者サイドの現在の医療に対する率直な意見を聞く機会にしたい」「医療訴訟でしばしば問題になる合併症と医療過誤の違いについても理解して貰う機会にしたい」との意見が述べられた。そして広報として「医報」に「医療安全シンポジウム」のポスター・チラシを同封し送付したことや新聞広告によるPR等について説明があった。
副委員長からは、「医師会は患者にとってどうあるべきか」「インフォームドコンセントにおいては医師の説明・患者の承諾に加えて『理解されたかどうかの確認』が重要になっている」との内容を盛り込む必要性の意見が述べられた。また京都医療ひろばの奥田氏からは市民・府民の声に答え医師会が目指す目標の一歩が感じられる内容にして、参加された方にも何か参考になることを持って帰ってもらえる有意義な機会にしたいとの意見があった。
各委員からはその他にも以下の様な発言があった。
・治療の説明についてもパンフレットを作り渡すだけでは、説明責任を果たした事にはならない。
・病院の機能評価等システムそのものが変わろうとしている。
・人には寿命がある様に、病気で入院しても治らない場合もある事を理解して貰える機会したい。
・薬の副作用の考え方の問題。
最後に委員長より、今回は「医者のあり方・患者のあり方」のテーマをみても「総論」的な事になっているが、当日色々な意見を聞いて次回以降「各論」としても取上げる内容を検討し、より実りのあるシンポジウムにしていきたいと締めくくられた。今回の「医療安全シンポジウム」に多くの人が参加して貰える様、委員が協力しアピールしていく事を確認し終了した。 |