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日本医師会(日医)の再生なるか【京都府医師会長:森 洋一】
日本医師会(日医)の再生なるか


京都府医師会 会長  森 洋一


 バブル経済崩壊以降今日に至るまで、有効な景気対策がうてず回復を果たせない政府、小泉改革による格差の拡大、省益ばかりにとらわれ天下りを続ける霞ヶ関と公務員改革を実行できない自公政権を国民が見放し、政権交代を選択した。そして、政権交代からはや4ヶ月余が経過した。

 民主党政権は、参議院選挙での勝利を政局の最優先課題として、自民党を支えてきた各種団体への働きかけを強化し、医療関係団体への働きかけも一層強化されてきている。しかしながら、日本医師会は、8月30日の民主党の大勝利以降も、迅速に新政権に対応することが出来ず、中医協の委員も排除され22年度の診療報酬改定の議論にも直接参加することが出来ない状況にある。日医は、民主党のマニフェストに示された施策が医療崩壊を防ぐことを期待しているが、民主党には日本医師会への不信感、反発が強い。多方面から日医の政治的な対応のまずさが指摘され、基本的な政治姿勢の転換を望む声も上がってきているが、危機にある我が国の医療を救うためには、政権与党に働きかけるしか方策はないのであろうか。

 我々は、4年前の日医会長選挙以来、日本医師会は、国民の健康と生命を守る医療の専門家集団であり、政治に左右されてはならない、国民の健康と生命を守る医師の専門家集団である日医の会長を政治が選択するということはあってはならないと訴えてきた。政治が選択した医師会長の下には全ての医師は集結できないし、国民の信頼を得ることができず、日本の医療の崩壊を招くと訴えてきた。残念ながら、現執行部は、政治は力である。政治なくして医政なし、医政なくして医療なしとして耳を傾けようとはされなかった。政権交代により従来とは逆の方向に振れようとする流れもあるが、我々が守るべきものは国民の健康と生命であり、それを支える医療制度である。医師会活動があまりにも政治に傾きすぎると、医療が政治に左右されてしまうことになり、結果として困るのは国民である。

 国民の望む医療を提供するためには、医師一人一人が質の高い安全な医療の提供に日常的に努め国民の信頼を確保することが大切である。何時までも政治にとらわれていると国民の目には、自らの利益のために政治にすり寄る圧力団体としか見えず、国民の信頼を得ることは出来ない。

 二度と、4年前の轍を踏んではならない。我々のとるべき道はただ一つ、国民の健康と生命を守るために、国民の目線に立って、世界に誇るべき我が国の医療制度、医療保険制度をよりよいものにするために国民とともに取り組んでいくことである。そのためには、圧力団体から脱却し、我々が医療者として何をなすべきか、医師会はそのために何が出来るのか、医療関係者、そして何より国民の声をどう取り込み反映させていくべきかを問い直す、そんな時がきている。また、そうしなければ、日本の医療、日本医師会に明日はないと考える。





| ご意見 (0) | 2010.01.18, Monday 01:22 PM |



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