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事務局からの連絡

地域医療部より

「急性重症呼吸器疾患(SARS)」緊急情報(最新情報掲載中!!)

★平成16年4月28日更新!
中国における重症急性呼吸器症候群(SARS)患者の発生に伴う対応について(お知らせ)
 
 厚生労働省は、今般、中国におけるSARS患者等の発生状況を踏まえ、国内においてSARSに罹患している疑いのある者を早期に把握し、必要な対応を迅速かつ的確に実施するため、別途通知するまでの間、医療機関において下記のとおり対応するよう通知しましたので、お知らせいたします。
 
1.発症前10日以内に中国への渡航歴があり、38度以上の急な発熱、咳、呼吸困難等SARSが疑われる症状を示す者については、必要に応じて保健所等に連絡し、SARSを念頭に置いた検査(PCR法、LAMP法等)を実施すること。
 
2.上記の検査でSARSと診断された場合には、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条に基づき、直ちに最寄りの保健所に届け出ること。
 
3.なお、PCR法、LAMP法等で陰性となった場合であっても、他の人への接触をなるべく避けて経過を観察し、発熱が持続する等、症状の改善がみられない場合には再検査を実施すること。
 
※SARS関連情報については随時更新されます。

SARS関連

マニュアルおよび連絡票の改訂版です!!
医療機関におけるSARSに対する消毒法(厚生労働省)
1.重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体と推定されている新型コロナウイルスは、重篤な症状を引き起こすことや、本ウイルスに関する詳細については未だ明らかにされていないことなどから、本ウイルスに対しては厳重な消毒を行っておく必要があります。
 
2.コロナウイルスは、エンベロープと呼ばれる膜を有するウイルスで、過酢酸(アセサイドRなど)、グルタラール(ステリスコープR、サイデックスRなど)、次亜塩素酸ナトリウム(ジアノックR、ピューラックスR、ミルトンRなど)、アルコール(消毒用エタノール、70v/v%イソプロパノール)、およびポビドンヨード(イソジンR、ネグミンRなど)などが有効です。
 
3.手指消毒には、速乾性手指消毒薬(ヒビスコールR、ヒビソフトRなど)を用います。
 
4.患者が退室した病室の消毒は、オーバーテーブル、ベッド柵、椅子、机およびドアノブなどに対するアルコール清拭で対応してください。アルコールの代わりに、0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム(ジアノックR、ピューラックスR、ミルトンRなど)を用いても差し支えありません。なお、天井、壁、および床などの消毒は、喀痰などの付着がない限り不要です。
 
5.ベッドマット、毛布、およびシーツなどのリネン類の消毒は、80?・10分間の熱水洗濯が適しています。ただし、80?・10分間などの熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム(ジアノックR、ピューラックスR、ミルトンRなど)への30分間浸漬で対応してください。
 
6.患者に関して発生した感染性廃棄物を扱う際には、注射針などによる外傷に注意し、バイオハザードと明記された漏出しない強靱な袋あるいはゴミ箱に入れ、安全に廃棄してください。
なお、以上の方法で消毒する場合は、適切な感染予防装備と手順に従って行ってください。
SARS流行地域から帰国した児童生徒等の受入について
標記の件につきまして、学校保健法に基づいて、学校における感染症対策が学校医の指導助言のもとに適切に行われるようよろしくお願いいたします。
 
<留 意 事 項>
 
(1)児童生徒等の受け入れの対応
 伝播確認地域の日本人学校等から帰国した学齢児童生徒等については、それが一時的なものであっても、就学の機会が適切に確保されることが重要である。これらの児童生徒等の受け入れに当たっては、保健所や学校医と連携の上、発熱や呼吸器症状があるかどうかを確認し、次の(ア)又は(イ)に従って対応すること。
 
(ア)以下の全ての症状がある児童生徒等については、他の人との接触を避け、すみやかに医療機関の受診を指示(受診に当たっては医療機関に事前に連絡させる。以下同じ。)するとともに、主治医や学校医の意見を聴取の上、学校保健法に基づく出席停止の措置をとることについて適切に判断すること。
○38度以上の急な発熱
○咳、呼吸困難感などの呼吸器症状(1つ以上の症状がある)
(※)wHOが公表したSARSの伝播確認地域
5月1日現在、トロント、シンガポール、ウランバートル、北京、広東省、香港、内モンゴル自治区、山西省、台湾、天津
(これらの地域は変わる可能性があるので、最新情報を確認すること。)
 
(イ)現に症状がないものについては、特に帰国後10日間は、保護者との連絡を密にし、厳重な健康観察等を行うこと。
 なお、その際、「SARSの潜伏期間が10日間といわれていることから、念のため、人に会うのを最小限にし、濃厚な接触をできるだけ避ける」旨の厚生労働省の考え方(現時点では中国からの入国者のみを対象)を踏まえ、保護者の理解を得て適切に対応すること。
 症状が出現した場合には、他の人との接触を避け、すみやかに医療機関の受診を指示するとともに、主治医や学校医の意見を聴取の上、学校保健法に基づく出席停止の措置をとることについて適切に判断すること。
 
(2)SARSに関する正確な情報を教職員に提供すること等により、教職員がSARSについて正しい認  識を持つとともに、その対応について共通理解を深めるよう努めること。
 
(3)児童生徒等に対し、現在の知見の下でのSARSに関する適切な知識をもとに、発達段階に応じた指導を行うことなどを通じ、SARSを理由とした偏見が生じないようにするなど、児童生徒等の人権に十分注配慮すること。
 
(4)学校医や保健所等の関係機関と十分連携しつつ、地域における状況も含めてSARSに関する正確な情報を収集するとともに、必要に応じ、児童生徒等や保護者に対する情報提供や相談に努めること。
SARS関連WEBサイト
・米国疾病管理予防センター
※疑い症例の定義、臨床症状の詳細、診断、治療、検体の取り扱い、空気感染予防の仕方、検疫に関して、病院内での感染対策の暫定的ガイドライン、SARS疑い患者に接触した者への対応などの詳細情報を掲載。
一般医療機関における重症急性呼吸器症候群(SARS)への対処指針について
I 外来での対処指針
 
1.SARSについての情報の掲示
 一般医療機関においても、外来入口にSARSの症状、伝播確認地域を示し、該当する外来患者は事前に連絡のうえ、マスクを着用して受診することを掲示する。
 
2.患者の別室待機等
 疑いのある患者は一般待合室でなく、個室などに誘導して待機させる、あるいは時間帯をずらす等、一般患者との接触を避ける。患者にはマスクを着用させる。
 
3.診療上の注意点
 前もってSARSの疑いのある患者を診察する医師はN95マスク(ない場合は外科用マスク)を着用して診察する。前もって疑われていない患者を診察する医師は、急な高熱、呼吸器症状を患者が訴えた場合、過去10日間の旅行歴、旅行中、呼吸器症状が強い患者との接触の有無を詳細に問診する。
 
4.施行すべき検査
 診察の結果、疑い例であると考えられた場合にはすみやかに胸部レントゲン撮影、SARSコロナウイルス検査(PCR検査、ウイルス分離、抗体検査)、血球検査、生化学検査、インフルエンザ等の可能な迅速診断法を行う。以上の対応が取れない医療機関では、直ちに保健所に連絡する。
 
5.入院の適応決定
 胸部レントゲン写真で陰影が認められなかった場合、疑い例と診断する。疑い例には、マスク(外科用又は一般用)着用、手洗いの励行等の個人衛生的な生活に努め、人ごみや公共交通機関の使用をできるだけ避け、回復するまで自宅にいるよう指導する。また、呼吸器症状が悪化すれば、直ちに医療機関に連絡した上で受診するよう指導して、帰宅させる。
 胸部レントゲン写真で両側性、または片側性の浸潤影を認めた場合、可能性例として入院を決定する。
 
6.保健所への連絡
 疑い例、可能性例を診断した医師はすみやかに管轄の保健所に連絡する。可能性例については搬送先病院の指示を受ける。
 
7.患者の搬送
 SARS患者(可能性例を含む)の搬送が必要になった場合、気道分泌物が飛散しないよう、患者には可能であればN95マスク(ない場合は外科用マスク)、呼吸困難が強ければ外科用マスクを着用させる。患者の搬送に従事する職員は、N95マスク、耐水性ガウン、頭部カバー、ゴーグル、顔面カバー等を使用する。
 
8.職員、接触者の健康管理
 SARS患者の診察・処置を行った職員は、接触後10日間、出勤停止として、自宅待機させる。待合室で患者の近傍にいた他の外来患者にも10日間は外出を控えるように指導する。また、職員、接触者には10日間毎日体温を測定し、急に発熱し、呼吸器症状が出た場合、電話で連絡した上で医療機関を受診するよう指導する。
 
II 入院患者で疑いのある患者が出た場合の対処指針
 
1.保健所への連絡
 入院後に旅行歴、接触歴からSARSが疑われた場合に胸部レントゲン写真が撮影されていなかったら、すみやかに撮影して疑い例、可能性例の鑑別を行う。疑い例、可能性例とも保健所に連絡する。可能性例については搬送先病院の指示を受ける。
 
2.疑い例の管理
 疑い例も可能であれば個室管理として、入院の原因となった疾患の治療を行う。病室に入室する職員はマスク、ガウンを着用し、手洗いを励行する。発熱の原因が不明で、発熱が持続する場合、1日おきに胸部レントゲンを撮影し、陰影が認められた場合、可能性例として取り扱う。同時にSARSコロナウイルス検査(PCR検査、ウイルス分離、抗体検査)を実施する。解熱し、異常が認められた検査値が正常化して48時間経過した場合、退院を考慮する。退院後10日間は毎日体温を測定し、体調に変化がみられた場合、電話で連絡した上で医療機関を受診するよう指導する。
 
3.SARS患者(可能性例を含む)の搬送
 患者の搬送が必要になった場合、気道分泌物が飛散しないよう、患者には可能であればN95マスク(ない場合は外科用マスク)、呼吸困難が強ければ外科用マスクを着用させる。患者の搬送に従事する職員は、N95マスク、耐水性ガウン、頭部カバー、ゴーグル、顔面カバー等を使用する。
 
4.職員、同室入院患者の健康管理
 SARS患者の診察・処置を行った職員は接触後10日間、出勤停止として、自宅待機させる。また、患者の同室入院患者には、最後の接触から10日間は入院を延期して経過観察したほうが望ましい旨勧める。退院延期を拒否した同室入院患者には、外出を控えるように指導し、10日間毎日体温を測定し、急に発熱し、呼吸器症状が出た場合、電話で連絡した上で医療機関を受診するよう指導して退院させる。
 
5.接触者調査
 入院患者にSARS患者(可能性例を含む)が出た場合、職員、面会者など接触者数が多く、曝露時間も長いと考えられる。この場合、広範な追跡調査が必要となるため、厚生労働省から積極的疫学調査チームの派遣が検討される。
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