平成17年2月14日、京都府医師会館において第7回医療安全対策委員会小委員会Bが開催された。
最初に山木委員長より、先般2月5日(土)開催された第2回医療安全シンポジウムの状況について報告があった。当日は280名の方が参加され、今回のシンポジウムは内容も前回の総論的なものから段々的が絞られていた。次回はよりフォーカスを絞った目に見える形の医療安全のテーマとしていきたい。回を重ねることで参加者も増え市民権を得ていく事を期待していると述べられた。
続いて今回の医療安全に関するアンケート調査結果について議題に入り、4219名の会員にアンケート調査を実施し1274名から回答があった事が報告された。(回収率30.2%)そしてQ1〜Q12の質問の集計結果について発表があり各委員からのアンケート結果に対する意見が求められた。
主な意見として
◆ アンケートを出す会員は医療安全に関心のある方であるが、アンケートを返送しない方が問題である。
◆ アンケート結果をみて、おおむね良識をもっていることが確認できて安心した。
◆ 年齢的に若い会員よりの回収率が悪いのが、この層の医療安全に対する意識の向上が必要である。
◆ 質問の中にかなり主観的な回答の要素の含まれるものがあるが、特に「Q4カルテ記載・Q5患者さんへの説明」について十分にしているとの答が90%前後となってるが、出来ているレベルの認識が問題である。しかしここで大切な事は、当たり前にしないといけない事を繰り返し言うことで、本当に皆が認識し実行出来ているレベルにしていかないといけない。
◆ Q2の質問の結果をみると、医療事故の定義にしても個々の会員で捉え方が違うことが見受けられる。薬の間違いといったことまで含めると、もっと「はい」が増えてもよいはずである。
◆ 自分が加入している保険が何なのか分からない会員もいる。医師賠償責任保険についての説明もさらに機会を通じて会員にしていくべきである。
◆ Q10・Q11の標榜科目や自浄作用の問題について賛同が多いのは、この問題について医師会のリードも期待されているからである。
◆ Q12医師免許の更新制をどう考えるかは、今後さらに議論を尽くさないといけない。
等々の意見があった。
この様な意見を受け山木委員長よりこのアンケートの調査結果については、この結果をもとに次に何をしていくが重要である。本日アンケート結果と共にコメントについても渡しているが、次回委員会までにご覧いただき分析方法等意見があれば言って欲しいと述べられた。
最後に橋本副委員長から、来年度この小委員会Bで「医師会として自浄作用として出来る事について委員の皆さんから意見を貰い議論したい」との提案が出された。次回の医療安全対策委員会は年度の纏めとして全体会議を3月14日に開催することを決定し終了した。 |