平成18年2月13日、京都府医師会館において第17回医療安全対策委員小委員会Aが開催された。
山木委員長より今日は小委員会Bの予定であったが、シンポジウムの寸劇のリハーサルをみてもらうために小委員会Aに変更したことを報告された。
続いて寸劇が「医者役」・「女医役」・「患者役」で、エピソード2話(約23分)が上演された。
エピソード1 「医者が患者さんの話を聞こうとせず、治療(手術)を押し付ける事例」
エピソード2 「医者は説明しょうとするが、医者の話に耳を傾けない(すべて任してしまう)患者さんの事例」
上演後、山木委員より各委員に寸劇に対しての意見が求められた。
各委員からは、
・笑いもあり、かなり印象の強い寸劇であった。内容に関しては、手術の場合に患者さん本人は麻酔がかかっているので何も分からない状態であるので、例えば手術中に出血が多かったことを説明すべきかどうかの問題も取り入れた方がよい。
・同僚に丁寧な言葉を使うのはおかしいのではないか、パネルディスカッションでは言葉の表現の問題より内容を議論したいので直して欲しい。
・「バッチグー」の意味が分かりにくい。
・患者さんにとっては、「治るか治らないか」また「後遺症は残るのか」等が重要であり、治るのであれば治療の過程、説明はあまり問題ではない。
・エピソード1の方がすこし長いように感じたが、同じ様な時間配分の方がよい。
・医療安全は共同作業であり、チーム医療が重要である。チーム医療には、リレーションシップ・コミュニケーションシップ・リーダーシップがポイントである。医者と患者は立場の違いは超えられないものがあるので、コミュニケーションの立場の違いを話してもらったらよい。
・インパクトがあり面白かった。最後に役者が寸劇のポイントを纏めてコメントしているが、重要なポイントについては、寸劇、ディスカッション中に何度あってもよい。
この様な意見を受けて橋本副委員長からは、「今、発言のあったことをパネルディスカッションで言ってもらい議論すればよい。」山内副委員長は、「寸劇をみて何を話すかはパネリストに任せて、フリートーキング的に進めてもよいと考えている。取り纏めていくのが座長の手腕である。」松井理事は、「基調講演については、今回のテーマを選定した理由について話してしてもらおうと考えている。寸劇については、それぞれの立場でお話いただければよい。」と述べられた。
山木委員長からは、「患者さんと医者の相互理解を促進していくことが今回のテーマになっている。細かい所に関しては、脚本家にも聞いてもらっているので本番までにより観やすい寸劇に修正したい。寸劇の内容は、このままで上演したいと考える。」と委員会に提案され了承された。
またシンポジウムの休憩時間は基調講演の終了後にとり、寸劇とパネルディスカッションは続けて行うことになった。 |